紫鈴

「りいおにいちゃん」の僕と「鈴音」の俺のめちゃくちゃブログ

ゆかりすず

ブログタイトルはゆかりすず、であって
シリンではない。

何故か俺たちの中ではシリンで通っているが、
取り敢えず、読者の皆には知ってもらいたい。

紫鈴=ゆかりすず

紫は所縁に掛けたんだ。鈴は俺の名前だから入れた。
月がくれた名前だからな。

そこのところ、理解したか?
特に何も問題にはならない事だが俺には重要なんだ。
名前は大事だ。
ただの、りいちゃんという名称だけでも、
個が確立された。
しいちゃんが居なくなっても月が鈴音と呼べば、
俺は人格として人生を送る事が出来る。

名前がある事は素晴らしいんだ。

新しい僕たちのカタチ

月花が融合して大所帯の形状になった僕たち。

僕が最近、来なかったのは融合を継続させるためさ。
僕と陸海と理白と井太で緩い融合をして、
理白が表層の人格として存在していたんだ。
ただ、詳しく書くと伸されるから省略するけど、
理白は不安定だった。
僕が表に出たら消えかねないと思って自粛してた。

それが落ち着いてきたと思ったら、
月花、冷華、依月、魅怪との融合が起こってね、
シスコン理白は一気に安定した。
フロックっていうのが
月ちゃんに何かを訴えたみたいだね。

ジョーン・フランシス・ケイシー著
わたしは多重人格だった

結構、前に読み切っていたんだけどね、
突然内容を理解したらしいんだ。

私たちはフロック
そんなことを言ってた。

月ちゃんが安定してくれると良いな。
緩い融合で僕が表に出られる程度に落ち着いてるけど、
フラッシュバックが酷いから。

1月7日の奇跡

久しぶりにりいちゃんと呼ばれた。

失って二度と戻らない時間を巻き戻したのは月ちゃんだった。

代理人格なのか主人格の幼児退行なのか分からないが

兎に角、俺は昔とは違って大人になっていた。

 

それでも、月ちゃんは僕を昔と同じように

りいちゃんと呼んだ。

けれど、幸せなことなのかは分からない。

小さな月ちゃんは過去の苦悩を書き散らした。

頭の中に収めたままよりは良いけれど、

大人になった月ちゃんが見ることを拒絶するような

悲痛な叫びだった。

 

悪くないんだ。

きっと、しいちゃんも月ちゃんも僕も悪くはなかった。

誰も悪くはない。

加害者の母親すらそうだった。

いつ始まったかも分からない悲劇はいつ、終わるとも知れない。

しいちゃんを虐待した母親を虐待した祖母もまた、

被害者の時代を生きたのかもしれないから。

ここで月ちゃんが虐待の連鎖を切っても、

弟と妹が続けていくかもしれない。

 

乞うがままに八つ当たりを受けた僕。

周囲に八つ当たりをした俺。

 

そうは分かっても、これを奇跡だと思って、

小さな月ちゃんに幸せになって欲しいと思う。

月ちゃん自身にも。